
東北三十六不動尊霊場 第三十一番札所の遠藤ヶ不動尊は、
福島県北部中央に位置する安達太良山の山頂から、
南西に流れ下る杉田川の標高800m付近にある遠藤ヶ滝の、下流1km程にあります。

周辺地形図 別当の相応寺からは、北西に直線でも8km以上も離れ、

パンフレットにも記載がありませんので、ご注意下さい。

この滝には「ふくしまの遊歩道50選」にも選ばれた遊歩道が延びています。


この遊歩道は元々、沢歩き遊歩道で登り、山歩き遊歩道で下って周回するのが順路でしたが、
最上部の橋が水害で破損し、通行不可となっている様です。
今年は花粉症の発症で運動不足となり、体重がヤバイ事になってしまいましたので、
渡渉の可能性も有りスパイク長靴を装備して、周回予定で歩きました。

この「三日月の滝」は、滝マニアの間では少々有名な滝らしく、
水量がちょうど良いと、綺麗なスカート状に糸を引いて広がります。

古い案内図が、根元に置かれていました。

これが改修されたばかりの、遊歩道入口橋です。 軽トラ位は楽に渡れそうです。

杉田川の上流方向。

橋を渡り少し登ると、植林地の中を広い遊歩道が続いていました。

その先の階段を登ると、

車道が登って来ていない割に、思いの外、広く整備された境内です。

右手には、たくさんの不動明王が立ち並び、

百八体不動尊なのでしょう。

中央の少し大きな不動明王と向き合って、

水神なのでしょう。 (刻まれた文字は、水神より牛神に近く見えましたが。)

その背後に、千体不動堂。

境内の奥には、予想より遥かに大きかった、

遠藤ヶ滝不動尊。

別当の相應寺には、平成29年10月8日に参詣して御朱印も頂いていましたが、
今回、遠藤ヶ滝不動尊には、平成30年4月21日にやっと参詣出来ました。

その右に、赤く塗られた不動明王。 これが、赤不動の様です。
その更に右に、遊歩道が続いています。

その少し先で、最初の橋を渡り、登りが始まります。

遊歩道は、川を高巻いて付けられていました。


右に、女人結界の女人堂碑。 ここから川に向かって下ると、

2つ目の橋を渡ります。

更に登って3つ目の橋の先 ( 写真中央 ) に、下の鉄製階段が見えました。

その左の滝が、

落差3m位の、三日月の滝でした。

雪解け水で、少々水量が多く、レース模様のスカートでした。
水に入るのを嫌って、岩の上から撮影すると、若干視点が高かった様です。

少し進むと、2つ目の鉄製階段ですが、その手前に

石室があり、

何か祀られています。

そこから少しで、遠藤ヶ滝でした。 その横にも祠が祀られています。
遊歩道は右の大岩を巻いて付けられ、 滝の上には、この先の遊歩道の手摺がみえています。


手摺の先で、川に近付いて進むと、

破損した橋が見えました。 橋の上方には、補助ロープが渡してあります。
少々余計な物が残っていますが、補助ロープ付きの一本橋だと思えば、特に問題は無いでしょう。

他に、渡渉出来る場所もありましたが、そのまま渡ってしまいました。 (振り返って撮影)
橋を過ぎると、薄い踏み跡が十字路に見えました。
案内板では右折する様ですので、右折して登ると、

小さな立札の左に、朽ちかけた小さな木橋を見付け、 左折すると

広く明瞭な遊歩道が、トラバースしていました。

小尾根に向かって、木段が続きます。

小尾根の上には、薄い踏み跡が下っていました。
そろそろ眺望地か?とも思いましたが、
谷間の中で下っても良い眺望は期待出来ず、スルーして先に進みます。

小尾根の遊歩道上からは、谷間の奥に安達太良山山頂の乳首の岩場が垣間見えていました。

更にトラバースを続けると、概念図がありましたが、小枝が邪魔ではっきりとは見えません。
特に記載はありませんが、ここが眺望所なのかな??

その先で、緩く下り始めると、

右から、林道が近付いて来ました。

この後ろの案内板は、

クロスカントリースキーコースの案内板でした。

遊歩道上には、駐車場とほとんど同じ内容の、古い案内板。

その先の、木段で一気に高度を落とします。


遠藤ヶ滝不動尊の境内が見えて来ました。

左の本堂裏の階段に下りるのかと思っていましたが、 右の千体不動堂の裏に下りました。
往路を辿り、無事下山。
今、改めて調べてみると、「ふくしまの遊歩道50選」は実際には60ヶ所ありますが、
6.私の好きな「霊山」
12.「日山」
13.隠津島神社のある「木幡山」
15.半分程歩いている「信夫山」
17.今回の「遠藤ヶ滝」
27.「入水鍾乳洞 ・ あぶくま洞」
43.裏磐梯の「五色沼」
44.雄子沢からと、雄国山経由の「雄国沼」
52.「大山祇神社 御本社参道」
56.松川浦入口の「鵜の尾岬」 と、すでに10ヶ所歩いている様です。
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